東京工業大学 大学院総合理工学研究科

化学環境学専攻

化学環境学専攻を志望する皆様へ

1.大学院について

皆さんの多くは学部4年生で研究室への配属が決まったばかりでしょう。理系の場合、大学院とは各研究室での研究と生活と言ってよいでしょう。そこでは物理化学、有機化学、無機化学、化学工学等の学問別になっている学部の授業を授かってきた院生たちが中心になって研究を行っています。各研究室では各々専門分野の学会や産業界での先端的問題を解決するために新しい概念を提出したり、新しい物質を合成したり、新しい解析法を提案するなどの活動を行っています。皆さんはその中で講義を受けたり、原書や学会誌を読んだりしながら研究の重要な部分を担うことになります。このような過程を経て産業界や研究機関等々に巣立つわけですが、上記のように大学院では研究を通した教育が主体となっています。

入学試験では学業中心に選考しますが,実は各教員は皆さんがいかに研究に対して意欲があるかを理解したいと思っています。皆さんも新しい研究室に配属になれば、自分が取り組むべき研究対象に不明の点もあるでしょう。各研究室の先生方の専門を知り、できれば研究室を訪ねる等をして実際の内容や雰囲 気を知って欲しいと思います。

2.東京工業大学 大学院総合理工学研究科の位置づけ

従来の大学の概念が変わりつつあり、大学院化と複合領域化の方向に進んでいます。大学院を修了することが理系では当たり前になっています。また、一つの専門だけでなく、多角的な視点で物事を考えられる境界領域の研究者が必要となってきています。環境・地球環境、エネルギー、バイオ、どの分野でも先端に進めば進むほど、複数の研究領域にまたがった境界領域に、未だ知らない新しい科学が存在しています。

その中で、大学院総合理工学研究科は、やる気のある人であれば、学内及び全国のどの学部からも自由に入学することが可能です。ここでは殆どの人が異なったバックグラウンドを持って研究室に入ってくるため新しい出会いの活気が生じています。専門分野として複数の学問分野を横断した広い領域を各専攻が持っており、現在は11専攻で構成されています。

  • 環境エネルギー系: 化学環境学、創造エネルギー、人間環境システム、環境理工学創造
  • 物質材料系: 物質電子化学、材料物理科学、物質科学創造
  • システム情報系: メカノマイクロ工学、知能システム科学、物理情報システム、物理電子システム創造

このうち化学を主とする専攻は当専攻と物質電子化学専攻であり、資源化学研究所の協力を得て研究・教育を行っています。知能システム科学、環境理工学創造専攻と物質科学創造専攻にも一部化学系が含まれています。

3.化学環境学専攻の特徴

大学院総合理工学研究科は昭和50年に設立され、伝統的な各専門分野の境界 を越えて、いわゆる学際分野の教育・研究を行っています。その中にあって化学環境学専攻は、自然環境と調和の取れた産業社会を作るために、大切な資源・エネルギーを活用できる研究者や技術者の養成を目指してきました。

現在、環境問題は生産物のリサイクル化、廃棄物の処理や再資源化、廃ガス処理など直接的な問題から、森林の枯渇、地球の温暖化、オゾン層の破壊など地球規模の問題まで取り組むべき課題が多いのが実情です。カリキュラムの一部でこのような環境学も学びますが、各研究室ではこれまで積み重ねてきた学術の上に、これらの問題解決のための研究をどう積み上げたり掘り下げたりしていくか学生と共に奮闘しています。各専門の先端を切り開きながらこれらの問題に対処しようとしています。

化学環境学は化学と工学の原理を基礎にして、環境、資源、エネルギー、生物、反応、材料、設備、プロセス、安全などに関する最新の研究を行うと共に、上記目的に向かってそれらの融合を目指す総合工学です。皆さんはこれまでのバックグラウンドを生かしながら、当専攻で新しいキャリアを積むことができると信じ、研究・教育の両面で、教職員一同、心よりサポートしてい きます。

このような内容に興味のある方は、是非、東京工業大学 大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻への進学をお考え下さい。教職員一同、やる気にあふれた若い方々の入学を心待ちにしています。